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J-093 メキシコ実験場(じっけんじょう) J-093 C ステージ 戦闘潮流 攻撃力が「T」に変更される。 ○・○ ☆×5 出典:JC7巻 8-9 攻撃力をTに変更するステージ。 Tが高いキャラは限られている為、そういった一部のキャラが有利に戦う事が出来るステージである。 また、他の攻撃力変更ステージとは違いコストが無色である為、どのタイプのデッキにも入れる事が出来る。 カードダス限定であるため非常に入手が困難であったが、第2弾と同時発売のオラオラデッキに再録されたため入手しやすくなった。 その他の攻撃力変更ステージ J-087 エア・サプレーナ島(攻撃力を「S」に変更) J-089 双首竜の間(攻撃力を「P」に変更) J-189 シンガポール(攻撃力を「P」に変更) J-291 カラチ(攻撃力を「P」に変更) J-525 空条邸(攻撃力を「S」に変更) J-714 コロッセオ(攻撃力を「P」に変更) J-715 ネオポリス駅6番ホーム(攻撃力を「T」に変更)
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核実験によるフォールアウト(セシウム・ストロンチウム) ツイート +「セシウム」タグが付いている記事 「セシウム」タグが付いている記事 食べる:本当に福島の野菜は危ないのか? 食べる:明治の粉ミルク問題 被曝量を比較してみる 福島県庁食堂の弁当・定食のセシウム検査(早野先生) 福島県 末続地区がWBC集団検診 福島の給食まるごとセシウム検査 福島の内部被ばく検査について(ホールボディカウンター) 核実験によるフォールアウト(セシウム・ストロンチウム) 査読論文とは:バンダジェフスキーの論文の価値 早野教授らの福島の内部被ばくWBC調査ー「99%の人が不検出」検出1%も平均10Bq/kgー 2013.4.11 核実験があった1960〜70年代 日本にもセシウム等が降り注いだ 世界中で核実験を行った1960〜70年代、日本人のセシウム-137体内量は非常に高い状態でした。 放射性降下物(フォールアウト)の詳細については、ページ最下部にて後述。 果たして、その時代の日本と今の日本はどれくらい違うのか 核実験時代の摂取量、体内量(内部被曝量)と、現在を比べてみましょう。 +福島県のストロンチウム・プルトニウムの摂取量調査 福島県のストロンチウム・プルトニウムの摂取量調査 2013年5月に発表された福島県のストロンチウム・プルトニウムの摂取量調査結果。 極めて微量。「核実験時代より明らかに少なく健康に影響ないレベル」 http //www47.atwiki.jp/info_fukushima/pages/286.html 放射性セシウムは核実験時代には今より内部被曝していた 核実験時代のフォールアウトによる内部被曝Csについて、CNIC(反原発団体)の資料によれば、頻繁に核兵器実験が実施された1960年代前半に日本人は1日に1ベクレル以上を摂取していたと推定される。 http //www.cnic.jp/modules/radioactivity/index.php/13.html 核実験時代のセシウム摂取 原発事故後の福島県民のセシウム摂取 原発事故後の福島県民のセシウム摂取は:1日に1ベクレル【以下】 平均で一日0.3Bq程度とされている。 福島県民のセシウム摂取量 http //www47.atwiki.jp/info_fukushima/pages/262.html 福島県民のストロンチウムとプルトニウムの摂取量 http //www47.atwiki.jp/info_fukushima/pages/286.html 核実験時代のセシウム、ストロンチウムの体内量 Togetter 早野先生『ビートルズ世代のセシウム、ストロンチウム放射性同位体摂取状況』 http //togetter.com/li/313024 より かつて核実験が世界各地で行われた時代では、日本人の体内セシウム量が数百Bqが測定されていました。 日本人セシウム137体内量の推移 セシウム137・ストロチウムの摂取量 +... 尿中のセシウム137 +... 核実験時代の放射性物質についてのTogetter まとめ Togetter -みんな被曝していた・・・核実験で死者は増えたか http //togetter.com/li/234125 原発事故の前から、自然放射線だけでなく核実験由来の放射線、放射性物質に囲まれていました。食品もかまわず食べていました Togetter 現在の福島県民と、核実験やっていた時代の内部被曝の比較 http //togetter.com/li/293029 資料:体内のセシウムについて(核実験時代) 資料:人体中の放射能 放射線影響と放射線防護> 環境中の放射能> 環境放射能の種類>人体中の放射能 (09-01-01-07) http //www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=09-01-01-07 環境放射線データベースより https //twitter.com/mido4299/status/195002103691886594 環境放射線データベース(http //p.tl/kB-M )から1963~65年の日常食中のCsデータをDLしてグラフを作ってみた。一番酷い1963年で平均値:2.13Bq/人日 中央値:2.03 最大値:4.41 最小値:0.47 放射性降下物(フォールアウト) 【世界の核実験地図】 核実験によるフォールアウト http //rcwww.kek.jp/kurasi/page-46.pdf より 1950年代末期から1960年代にかけて、世界各地で大型の大気圏内原水 爆実験が相次ぎ、いろいろな放射性同位元素が大気中に放出されました。 これらは気流に乗って全地球上に広がり、雨などに混じって地上に降って きて環境の放射線を増す原因となりました。これを放射性降下物(フォー ルアウト)と呼んでいま?す。 現在でも、私たちが日常食べている食品にはこの放射性降下物による放 射性物質が微量ですが含まれています。 有名なセシウム-137(137Cs)の例を見てみましょう。下の図は東京で測定 したセシウムー137の月間降下量と国産穀物中のセシウム-137の量を表わし たものです。セシウム-137の降下量が増えるとその後収穫される米や麦な ど穀物の中のセシウム-137の量も大きく増加することがわかります。 当然、食品を経由して人間の体内に含まれるセシウム-137の量も増えて いきます。下の図はヒューマンカウンタで体内のセシウム-137含有量を調 べたものです。1962年で米ソの大気圏内での核実験が停止したので、環境 中のセシウム-137の量が減り、それにともなって、体の中のセシウム-137 も減ってきています。 セシウム-137と並んで重要なのは、ストロンチウム-90です。半減期が 短いものは空から地上に落ちてくる前に放射線を放出して安定同位元素に 変化してしまい、直接私たちに影響を与えることはありません。しかし、 セシウム-137は30年、ストロンチウム-90は28年と半減期が長いため、こ の二つは長期にわたって空から降り続け、環境を汚染することになります。 1982年の国連科学委員会の報告書ではこれらの放射性降下物が全人類に 与える影響は自然放射線源の約3年分に相当すると推定されています。
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▽メニュー一覧 オリジナル特撮ヒーロー 実験虫戦隊ケンチュウジャー ■ケンチュウレッド ■ケンチュウブルー ■ケンチュウピンク(女) ■ケンチュウグリーン ■ケンチュウブラック 敵組織:バイオ実験帝国「ヴァイラッシュ」 首領:大王ヴァーミ・デウス 幹部:大教授ドクトリム 幹部:ボトリン(ボトル系スマッシュノイド担当) 幹部:ゼリリー(ゼリー飲料系スマッシュノイド担当) 幹部:ケムリンガ(女)(巨大化担当) 戦闘員:ケミカロイド 怪人:スマッシュノイド
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登録日:2011/03/26(土) 11 56 57 更新日:2024/04/16 Tue 20 43 01NEW! 所要時間:約 2 分で読めます ▽タグ一覧 ドM 中身はエリート 女尊男卑 実験 実験君 実験君は犠牲になるのだ…名取裕子の 本村健太郎 本編より先に立った項目 永岡洋一郎 法医学教室の事件ファイル 犠牲 犠牲者 脇役 被害者 名取「実験するわよ!」 実験君「ひぃぃぃぃぃ」←だいたい酷い目に遭う 実験君とは、「土曜ワイド劇場」内の人気シリーズ『法医学教室の事件ファイル』の登場人物であり いつもの犠牲者 ドラマでは大体実験君としか呼ばれず、本名が設定されていることを知らない視聴者も多いが永岡洋一郎という名前が一応設定としてはある。 彼の活躍は主に死因を鑑定する際の犯行の再現シーンである。 今までの彼の活躍ぶりをざっと紹介してみる。 鈍器で殴られる(よくあること) 壁や石に身体を叩きつけられる(よくあること) 階段で突き飛ばされる(もちろん、転げ落ちる) 氷でできた手錠をされた上で熱風を当てられる 口にティッシュを詰められ水を注がれる 涼●ハルヒの圧縮 チェロのケースに入れられ実験終了にもかかわらず降ろし忘れてバスの中にそのまま置き去り …よく、死なないな…こいつ 最近は過酷な犠牲行為は減りつつあるが、その代わり一人だけ捜査中ステテコタイツで過ごすなど精神的にいたぶられる方向にスイッチした模様。 つーか最近は白衣を脱ぐと常に全身ステテコタイツの辺り良く訓練された紳士なのかもしれない。 中には実験君の立場を脅かす(被害者が女性、危険性が低いと言うことで)後輩の女の子に奪われた際、寂しそうにしている。 ネタバレ 演じているヒトは本村健太郎といい、東大在学中に司法試験に受かったほんまもんのエリートであり、番組内では法律監修も担当している。 近年は「行列の出来る法律相談所」のレギュラー弁護士として知られているが、本人曰く「弁護士は副業で本業は俳優」らしい。 実際、俳優業のほうがキャリアとしては早かったりする。 しかし、素敵やんのヒトに「山崎邦正に似とる」といわれ物まねをマスターする辺り良く訓練された紳士なのはあまりかわらないのかもしれない。 土曜ワイド劇場の終了後、番組は「日曜プライム」に移転して放送されることとなったが、これに伴い「行列」との裏被りが発生することに。やむなく実験君を降板することとなり(*1)、長年の活躍に幕を下ろすことになった。 wiki「めいでん、アナルうp」 めいでん「ひぃぃぃぃぃ追記修正ぃぃぃぃ」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ちなみにこのドラマの法律監修もこの人 -- 名無しさん (2014-05-30 23 30 47) ↑そんな偉い人に何やってんですか名取さん(汗 -- 名無しさん (2016-01-04 15 55 06) 今開口器で口を強引に開けられた上にホースで水注がれてたぞwwww -- 名無しさん (2016-03-24 15 40 22) ↑3 そんな偉い人に何やってんですか名取さんwwwwwww -- 名無しさん (2021-01-03 16 40 13) ↑2>今開口器で口を強引に開けられた上にホースで水注がれてたぞwwwwそれは「男女の死体は二人で嘘をつく!? 女医が暴く殺人ボールの謎… 復顔!20年前から来た殺人者?」というエピソードだね。 -- 名無しさん (2024-04-16 20 43 01) 名前 コメント
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製作者 リバース 出場大会 第十回大会 経歴 設定 性別 男 年齢 15 ○実験体02の生い立ちから収容までの経緯 実験体02は17年前、世界最硬度を誇るスーパーコンクリートXに目をつけた、とある軍の科学チームによる遺伝子組換えにより生み出された生物兵器。 科学チームのリーダーにより実験体02は育てられ、様々な戦場や戦闘のシチュエーションを想定した訓練を受けた。 実験体02は音楽好きの(特にクラシック)人懐っこい少年に成長、科学チーム科学者達はゼロツーやディッグなどの愛称で慕い、ディッグ ア グラウンドと人間名をもらう。(以下ディッグ) しかし訓練や実験で成功するたびに褒められることに喜びを覚えたディッグは、敵を残滅すること、爆破することに生きがいを感じるようになり、許可なく破壊活動を行い、チーム内で科学者達に危険視されるようになる。しかしチームリーダーの言うことには絶対に従ったため、ディッグの研究・訓練は続行された。 しかし5年前、チームリーダーが不在中に行われた実験体01との戦闘テストで、ディッグは降参した無抵抗の実験体01にトドメを刺し、故意に殺害。それをきっかけに、負い目を感じた科学チームのリーダーは、ディッグに関する研究資料をすべて消去、及びディッグの特殊収容所への拘束を決めた。 ○実験体02の戦争への思いと目的、行動理念 特殊収容所へ収容される時、チームリーダーは実践のためだ、辛いかもしれないがこれは一人前になるための試練だとディッグに言い聞かせた。それを信じたディッグは、収容所内の囚人の足音を聞き分けることに時間を費やし、実践のその時を待ち続けた。 そして特殊収容所内のすべてのロックが解除され、ディッグはついに実践が始まったと思い独房の外へ。 ディッグはこの戦争を、いかに敵を倒し破壊し、脱獄囚グループを勝利に導くことができるのか、という実践であると認識している。 ディッグはこの実践を達成することで、科学チームのメンバーやリーダーに褒めてもらいたい。という一心でこの戦争に参加している。 ○実験体02の特徴、攻撃方法と思考 もぐらをモチーフとして作られている。大きな両腕からスーパーコンクリートXを鋭利なシャベル状の爪として生やし、両手のひらにはこちらもコンクリXの鋭い歯のついた口がある。 このシャベル状の爪でどんなに硬い地面も掘り進むことができ、そのスピードは時速90㎞である。 さらに掘り進みながら手のひらの鋭い歯で土や石を噛み砕いて飲み込み、土中の栄養分や虫を摂取して栄養を補給、残りの鉄分等を体内で地雷や魚雷、爆弾などに変えることができる。 (作り変えたモノは口から出る) もぐらのように聴力と嗅覚に優れており、爆発の中でも敵の足音を聞き分けたり嗅ぎ分けることができる。 しかし視力はほとんどなく、頭に付けているのは暗視ゴーグルとかん違いされがちだが実はサングラスである。 主にゲリラ戦と近接戦に特化しており、地面に潜みながら地雷や爆弾を仕掛ける、地面を沈下させ相手を地中へ落とし暗闇で仕留める、地上へ飛び出し奇襲を仕掛けるなどの戦法をとる。 技や使用武器 ○ネイルガード コンクリXの巨大なシャベル型の爪で敵の攻撃をガードする技。 自身の仕掛けた爆弾の影響を受けないように使用することもできる。 ○シャベルジャビング 巨大なシャベル型の爪で敵や地面を貫く強力な突きを繰り出す技。 この技を連続して繰り出し、地中を掘り進み、どんな障害も突き破る。 ○クリラウェポンズ 両腕の口から摂取した(主に土中の)鉄分を地雷や魚雷に作り変える能力。 ・地雷 一般的な踏むと爆発するタイプの地雷。 その威力は一発で戦車を破壊する程。 ・落盤地雷 威力はそこまで高くないが、踏むと周囲の地面を破壊し大穴を開ける落とし穴の効果がある地雷。 戦車や砲台を根元から破壊したり、暗闇で自分に優位に対戦するため、地中に相手を落とすのに使用する。 ・爆弾 設置後30秒又は衝撃が加わると爆発する設置型。 大型飛行船を一発で機能不全にする程の威力がある。 ・土竜魚雷 地上へと地面を掘り進みながら浮上し、爆発する特殊な魚雷。 地中から姿を見せずに地上の敵を攻撃することができ、一発で象の足を吹っ飛ばす程の威力がある。 ○アネーシャバイツ もぐらがミミズを仮死状態にする際使用する、睡眠効果のある唾液、そのさらに10倍の効果の唾液を含ませた牙で噛みつく技。 ただし噛みつくために相手とゼロ距離になる必要があるため、これは奥の手である。 補足
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クレミノ実験体 Lv? (Lv80で濃い緑 Lv68で薄いピンク) 編集 attachref ●攻撃 (単体,1hit,中距離)備考:チャプタ10,11大邸宅地下迷路チャプタ10のボスの取り巻き<本鯖実装後>DEX+命中130で9割以上命中AGI+回避100で6〜7割回避 道模様のタイル (各種) 大邸宅地下迷路
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DWP-MA実験部隊 ヨハネス・シュタイン [出身]大西洋連邦 [年齢・性別]29歳・男 [人種]ナチュラル [身分]地球連合軍少佐 地球連合軍のMAエースパイロット。 かつてメビウスを駆って10機のジンと3機のゲイツを撃墜した歴戦のMA乗りである。 MSのことが大嫌いであり、MAこそ連合の誇る最高の兵器だと信じている。 その考え方からMA派の幹部に重用されており,その腕もあって デストロイ・ウェポン・プロトタイプ・モビルアーマーのパイロットに選ばれる。 ハンセン・フルー [出身]大西洋連邦 [年齢・性別]25歳・男 [人種]ナチュラル [身分]地球連合軍中尉 元リニアガンタンクの砲手。あくまでスナイパーであることから 機体の操作もしなければならないMSにはなじめず、MA乗りになる。 思うように戦果を挙げられずにいたが シュタインに推薦されてDWPシリーズの砲撃手を任される事になる。 非常にプロ意識が高く、常に自分のベストを尽くすことを心がけている。 自分の長所と短所をちゃんと把握しており 長所を伸ばすことを心がけているが故のことである。 クリスチャン・マッシェル [出身]大西洋連邦 [年齢・性別]21歳・男 [人種]ナチュラル [身分]地球連合軍曹長 シュタインとかつて同じ部隊に所属していたMA乗り。 第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦では突出した戦果こそ挙げていないものの生き残り 自信をつける。 活気に満ちた若者らしい若者で、他人に嫌な顔を見せない 前向きな性格も評価され成長が期待されている。そのセンスを買われ 将来への投資の意味も込めてDWP-MAの操縦手に抜擢される。 シュタインのことをとても尊敬しているが 酒とタバコがダメで、禁煙をしてもらいたいと強く思っている。 ミッチェル・プート [出身]不明 [年齢・性別]26歳・男 [人種]ハーフコーディネーター [身分]地球連合軍大尉 地球連合軍試作MAゲルズゲーの開発にも関わったMA乗り。 過去にMS乗りだったが、明確な理由がなくMAに転向した経歴を持つ。 実はハーフコーディネーターであり、その過去は謎に包まれている あまり自分の実力を出さないよう なるべく主戦場から遠い場所へ配属されるようにしており、 ゲルズゲーの開発スタッフになったのも実戦から遠ざかるためである。 規律を重んじており、部下にはまず感情を殺すことから覚えさせる。 そうやって自分も他人も冷静でいなければ いつかぼろが出てしまうかもしれないと思っているためである。 メケル・クライセ [出身]大西洋連邦 [年齢・性別]20歳・男 [人種]ナチュラル [身分]地球連合軍少尉 元戦車兵。 かつてバクゥ部隊に壊滅的な打撃を与えられ、 その恐怖と仲間の死によって強く心の傷を負ってしまう。 その後MSに転向しようとするが、既に彼の心は折れてしまっていた。 休戦まで精神病院で過ごした彼はやがて復帰し 次期主力MA開発計画に参加することになる。 プートの部下になってからはその本来持っていた能力を取り戻し 砲撃手としての実力を高めていく。未だにマイナス思考は抜けないが ガッセと足して二で割るとちょうどいいため、メンバー内では上手くいっている。 キルム・ガッセ [出身]大西洋連邦 [年齢・性別]24歳・男 [人種]ナチュラル [身分]地球連合軍軍曹 元戦闘機乗り。その優秀な戦績からMSへの転向を勧められたが断り 当時時代遅れになっていたMAに興味を示して転向したという変わり者 しかしその後連合はMAが主流となっていくので、先見の明を持っていると言える。 性格は楽観的であり、何より声がでかい。冷静なプートとは対照的だが どちらも視野が広く物事を肯定的に見るなど気が合う。クライセとは二人合わせる ちょうどいいため、二人のコンビは漫才コンビのように見えることもしばしば。 元々戦闘機乗りということもあり、本来は高速戦闘が得意である。出身地はイギリス。
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や行 夜更け(実験鯖)
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『目標視認、8マイル』 初春の暖かさを感じさせない晴天の中、 ベルタの冷静な声がレシーバー越しに伝わってくる。既に海面高度は20mを切っている。 『0-1(ベルタ)は艦首方向より、0-2(ベアール)は右舷より、0-3は左舷より攻撃開始。 各位、高度10mまで下げ』 「0-3了解、3-1、3-2、続け」 私はこの時ばかりは、軍隊式の硬い口調で応じ、命じると、 僅かにフラップと魔導エンジン出力を調整。散々慣れた目測で、10mまで低下させる。 一歩操作を間違えれば、たちどころに海面に激突。 ストライカーの防護システムとシールドがあっても、只では済まない。現在速度は既に300ノット。 この速度で突っ込めば、海面もコンクリート同様の破壊力を発揮する。 高価なユニットごと、粉微塵に四散してもおかしくはない。 『先輩、これで本当に大丈夫なんですか!?』 「周辺視に集中、無駄口叩いてると恩給に転属よ」 全く、ベルタも無茶な注文をしてくれるわね… とはいえ、元はお互い対地攻撃がメインであった、戦闘爆撃ウィッチとしては、 階級は下でも、対地攻撃に関する技量では、遥かに上の彼女の判断は、妥当と判断せざるを得なかった。 洋上であれ陸上であれ。とんでくるのがビームであれ実体弾であれ、 対空砲火に被弾する可能性を減らすには、高度を落とし、高速で突進するしかないのだ。 怖気を震う様な勢いで、眼下の海面が流れていくが、今は無視する。 背後にはソーニャ、龍華さんが続いているはずだが、振り返る余裕はない。エンジン音で健在と判断するしか無い。 なにせ、今回の目標は… 『目標発砲!』 「各位、315ノットまで増速!…早い、もうベルタやベアール中尉、配置についたか」 無意識に手元に抱えた、五式30mm機関砲の照準をつけ始める。 単純なアイアンサイトだが、こういう高速突撃の時は、寧ろこういう代物のほうが有難い。 「距離7000…6000…5000…」 周辺を複数方向からウィッチに迫られながら、しきりに発砲を繰り返す目標。 それは嘗て読んだ、リベリオンの古典文学。 その作中に登場する、片足の船長を凶気に追いやった、巨大な鯨のようにも一瞬見えた。 『距離1500!撃つぞ!!』 後方から聞き慣れたNS-37の甲高い、連続した砲声が聞こえてくる。 相互距離は100m以上取っているはずだが、腹に響く衝撃が直接伝わってくる。 だが、こちらもうかとはしていられない。30mmを構え直すと、私はソーニャに命じた。 「1500、1300…1000、撃てっ!」 『発射!』 削岩機のような機関部に造りつけられた、グリップのトリガーを引き絞る。 間髪入れず、銃床越しに凄まじい反動が加わり、 眼前をフラッシュハイダーが消しきれなかった。オレンジ色の閃光が覆う。 装薬で熱せられた薬莢。その内の幾つかが体にあたるが、 有難い事に魔力繊維で縫われた軍衣は、当面はその熱を緩和してくれた。 後方からも同じ銃声が加わる。 ソーニャもすっかり、この30mm機関砲の扱いには慣れてきた。発砲に殆どタイムラグがない。 『フライパス、相互進路に注意』 相変わらず、私よりも低い高度で突っ込んだであろうベルタの、 動揺を感じさせない声が、射撃の興奮から私を呼び戻した。 気づけばもう、「目標」との距離は300mもない。 慌てて僅かに高度を取り、前甲板すれすれで飛び去り、高度を再度落としつつ、反対方向へと一目散に逃げ去る。 『…終了、状況終了、各位、帰投態勢に移れ』 訓練終了の命令が、先程まで目標としていた母艦。 航空戦艦「伊勢」から伝わると、ようやく私達は高度を1000m程度まで上昇。 各スコードロンごとに集結し、編隊を組んだ。 『海は怖い、海は怖い、海は怖い…』 『エリー、もう状況終了ですから。ちゃんと高度をあげないで突っ込めたじゃないですか』 『こういう時ばっかりは、お前らの頭の中を疑うよ!』 基本的に大概の荒事に動じず。 そして空を舞うことにも大分慣れてきた、ガリア共和国陸軍からの来訪者。 エレオノール・ベネックス「竜騎兵」中尉の、珍しい悲鳴に私は軽く苦笑した。 そりゃそうだ。私だって慣れてはいても、平気なわけじゃない。 後ろを見れば、ソーニャが真っ青な顔になっており、龍華さんは…流石に平気そうだ。 この人も多分、キ-43とかで似たようなことを、何度もやったのだろう。 余談ながら、後でベアール中尉に聞いたところだと、 エリー中尉は低高度飛行自体が苦手なわけではなく、大の水中恐怖症らしい。 『う、うう…気持ち悪い』 「ああ、まあねえ。最初の内はこんなもんだからさ、高度をあげなかっただけ大したもんじゃない」 『規定高度より5m上げるごとに、俸給差っ引くって脅したの先輩でしょー!』 『なぁんだ、そんな脅し方をしていたのか?だが効果的だな、財布へ対空砲火とは。流石、私の金庫番の妾だ』 「まあ、中尉なら海に突っ込んでも、そのまま浮上してきそうですし、心配はしてなかったですが」 『おいィ!?』 そんな馬鹿話をしながら、つと目を正面に転じると、ベルタのタイガーキャット。 その翼端灯が「ワレニ注目セヨ」と、点滅していた。 彼女の顔を見ると、スライドレール経由で37mmを格納位置に戻し、ハンドサインで何事かを伝えてきていた。 それはベアール中尉も一緒であった。 (茶化すのはその辺にして、帰還しますよ) (低空侵入に関しては、こんなものじゃないですかね) 私よりも対地攻撃に関して、専門としてきた時間と割合が遥かに長い、二人の航空ウィッチ。 彼女らに「了解、帰還準備」と、同じくハンドサインと翼端灯で応じる。 さて、帰ってから相互のガンカメラで確認しないと、分からないものだけれど。 「日向」の姉妹艦にして、同じくハリネズミのようにレーダーと高射砲、機関砲で武装した巨艦。 その対空砲火から、どれほど逃れられたものやら… 全て空砲とは言え、先程までの「伊勢」は、活火山か何かの如く、全身より発砲炎を煌めかせていた。 「廃艦夕張ノ最期-魔導ダイナモ実験始末記-」 私たちは状況終了を耳にすると、自然と佐世保空へと進路をとった。 流石にこの段階で、離着艦に困るものがいるわけではない。 只、「伊勢」のアレスティングワイヤ。その一部に不具合が生じたとのことで、今回の演習は空対地襲撃訓練。 ネウロイの陸上根拠地。通常「ネスト」に見立てた「伊勢」を、上空より模擬襲撃。 「伊勢」側も教練対空戦闘及び回避運動訓練のみに、終始することになっていた。 本来の陸上目標とは異なるが、移動しつつ、ネスト並みの砲火を打ち上げる大型軍艦が相手ならば、 対地攻撃訓練には寧ろ好適と、出雲隊長が判断したのだ。 …恐らく、次の戦地では要撃任務だけでは済まない。そういう事なのだろう。 『上からみると、結構「日向」と違って見えるわねー』 『皐月さんの話ですと、同型艦と行っても造船所次第で、大分変わってくるみたいです』 『うちの海軍の「リシュリュー」「ジャン・バール」も、 リベリオンとブリタニアで改修を受けたので、もう殆ど別の戦艦でしたよ。あれは』 リーチェ、ベルタ、ベアール中尉の三人が、眼下の「伊勢」を指して、軽く話が盛り上がっていた。 実際、軍艦に詳しくない私が見ても、「伊勢」は大分外見が「日向」とは違う。 「『伊勢』ってどの辺が『日向』と変わってるんだっけ。海軍のソーニャなら詳しいでしょう?」 『私も通り一遍しか知りませんけれど、機関部や電子部品は扶桑の国産品。 後、艦橋がやっぱり扶桑の新型戦艦。それと同じみたいで』 『ああ、吾輩も聞いたことがある。大和型。 それに今、公試中の美濃型。その艦橋設計を殆ど流用したとか』 「そうか、それで…」 何処かで見覚えがあると思ったら、一度、任務で合流した扶桑海軍最大最強の戦艦の一隻。 「大和」型戦艦「武蔵」の艦橋に、どことなく似ているのだ。 「日向」はパコダマストと言われる、複雑な形状の艦橋だったけれど、 こっちは「武蔵」に似た、塔型のすっきりした印象になっている。 「しかし陣流寺中尉、私と同じ陸軍なのにえらく詳しいですね?」 『実家が多少、な。造船関係にも食い込んでる。 親族に皐月と同じ、艦船マニアも多くて、その手の噂話には事欠かんのだよ』 「ははぁ、成程。しかし今、いいアングルですねえ。 こっからカメラで写真撮れたら、さっちんが喜びそうな写りになりそうなのに」 ちょうど、「伊勢」を斜め後方に見る形で飛んでいるため、上からは勇壮なシルエット。 その特徴がよくつかめるアングルになっている。 下手の横好きだが、私は写真も趣味だったりする。 この前の護衛作戦、それで出た手当を使って、 精機光学製の新型の二眼レフを持っていたりもするが、流石に今は、手元にない。 『しかし、妙だな』 「何がです?」 『聞いていただろう。「伊勢」はこの後、駆逐隊と編隊航行訓練を行うはずだった。 だのに、我々と一緒に佐世保を目指している』 「駆逐隊と合流を急いでいる…という感じじゃないですね。 だったら、いくら相手が駆逐艦でも、もう見えてるはずです」 『じきに佐世保が見えますけれど…変ですね。 訓練予定の駆逐隊、そのままヤードで待機してますよ』 『ティー、射撃時以外はスライドレールから、機関砲を付きだないでください…』 『えー、これの遠距離照準機。明るいし良く見えるのに』 ハーケ少尉ことティーが、P-47に造りつけられた射撃用スライドレール。 そこからNS-37を前進させ、砲の機関部。 その上面に据え付けられた、大倍率の照準眼鏡で、港湾を見物していた。 いやまあ、たしかにそれが一番、よく見えるんだろうけれど… 只、その言葉の何処かが引っかかった。 私も腰の弾帯のバックル。そのひとつから双眼鏡を取り出し、 片手でいい加減に保持しつつ、佐世保の方面をざっと眺めた。 「確かに様子がおかしい…定期整備中の『日向』はまだしも、駆逐隊。 それに見たの事のない巡洋艦までいます。これから一戦しでかすつもりですかね」 『いや、まさか?』 『高雄型までは分かるが…あれは何か、特別な改修を受けてるな。 護衛総隊の巡洋艦みたいに。その割に、他のフネは閑散としてる』 陣流寺中尉も、長く戦地にいた人間らしく、軍港内の様子が微妙におかしいことに感づいたらしい。 ソーニャもまさかと言いつつも、声音が硬いものになっている。 おかしなことにならなければいいのだけれど。 その時に思った懸念が、予想以上の形で大当たりするなど、その時の私には知る由もなかった。 ほぼ同時刻、佐世保鎮守府内作戦会議室 「上は本気なのかね、野上技術少佐」 二隻の航空戦艦へそれぞれ後任。もしくは新任の艦長が着任。 戦隊司令部の参謀も揃い、ようやく陣容の整った第七航空戦隊司令部。 その責任を負う戦隊司令。松田少将は静かだが、 微かに抑えきれない怒りを滲ませた声音で、顔馴染みの技術士官へ問いかけた。 「正気…ではあるようです。但し、本気ではないようですが」 「こんなことで本気になられてたまるか!」 以前は戦艦「大和」艦長を務めたこともある、砲術参謀の高柳大佐が雷を落とした。 元々、砲術将校としては多少、血の気の多いことで知られているが、今回ばかりは無理も無い。 「既に制御できないと実証され、空母一隻と数百名の犠牲を出し、あまつさえネウロイに模倣された技術だぞ! それを、今更軍艦に搭載しろとは、一体どういう事なのだ!」 「砲術参謀。野上君はそれなり以上に新技術に詳しい男です。それに、彼が決定したわけではありますまい」 「しかしな、後藤君…まあいい」 海大の席次では後輩に当たるが、人を見る目は確かな「日向」副長兼航海参謀。 後藤大佐の、今は怒鳴っても仕方ありませんやという視線に、高柳は渋々矛先を収めた。 「それで、事情は説明してくれるんだよね。“あの”ウォーロックと同じ、 コアコントロールシステムと、魔導ダイナモを最終的には、戦艦に積むって話を」 「はい。続けて、宜しいでしょうか」 後藤の援護射撃を得て、辛うじて参謀や艦長、副長などが、 どよめきを押さえ込んだ議場で、野上は僅かに嘆息すると、話を切り出した。 「結局の所、この案件の切り出しも、あのウォーロックから始まっているのです」 対外的にはネウロイの攻撃により、 空母「赤城」はブリタニアドーバー海峡で撃沈されたことになっている。 だが、それが事実と大きく異なることは、各国の海軍関係者、外務官僚。 あるいは情報収集機関などでは、周知の事実であった。 「ブリタニアの独走が我が『赤城』を轟沈させ、 あまつさえ新兵器の技術をネウロイにコピーさせ、欧州戦線に大損害を与えたこと。 これは501の坂本少佐と宮藤上飛曹の報告。そして砲術参謀のご指摘にあったとおりです」 「そして、そのことを外務省に表沙汰にされ、面子も何もなくなったブリタニア空海軍。 彼らは我々へ現物賠償として、随分と技術は寄越してきた。海軍省人事局でも、よく聞こえてきた話だ」 「伊勢」新任艦長の中瀬大佐は、野上の話に頷き、後を引き取った。 彼は対外防諜に関する専門家でもあり、ある意味では後藤の先輩格に当たる存在でもあった。 そう。如何に対外的に、報道規制を施行し、一般市民レベルや現場将兵に箝口令を敷こうとも、 扶桑皇国海軍という組織そのものを、沈黙させられるわけではない。 そしてことは、連合軍に文官多数を出向させている外務省も、巻き込む形となった。 彼らは軍と仲が良い訳ではないが、ブリタニア外務省が知らぬ存ぜぬを通さんとしたことが、 高等官僚の彼らの神経を、思い切り逆撫でしたのだ。 彼らは特務さえ用い、ガリア解放という絶大な戦果を挙げながら、 軍規違反の連続で際どいところにあった第501統合戦闘航空団。 その元指揮官へと接触。彼らの立場を、扶桑皇国や、何時の間にか話に乗ったリベリオン合衆国。 ノイエ・カールスラントがバックアップすることを確約。 彼らよりガンカメラの映像。その複写を大量に取り付け、扶桑、ノイエ・カールスラント、 リベリオンのニュース映画。テレビジョン放送で一斉に流したのだ。 …ウォーロックに寄生され、ネウロイと化した空母「赤城」が、空を舞い、大暴れする有様を。 「はい。そして市井に知れ渡り、逃げ場の無くなった彼らは、当事者のマロニー空軍大将を解任。 辛うじて戦時向きの宰相の首を繋ぐため、 我々へ謝罪と共に、大量の技術をよこしました。その中の一つに、これが紛れ込んでいたのです」 「連合軍による研究改善命令も取り付けて、か?」 「その通りです、出雲中佐」 六六六空指揮官、出雲涼中佐の落ち着いた。 しかし冷え切った声音は、者によっては、背中を白人で撫でられたような感覚さえ味合わせた。 婚約者にして、涼と公私双方での付き合いの長い野上は、平気な顔をしていたが、 彼女が海軍とは別ルートで、何かを掴んでいるのは察しがついた。 「大失敗に終わったとはいえ、あの新兵器は、ガリア上空のネウロイの大半を一度は殲滅しました。 その戦闘力を惜しむ勢力は、ブリタニアに。連合軍に。そして我が国にもいたということです」 「経緯は承知した、野上少佐。恐らく何故君が担当技官になったのかも、察しはつく」 草加作戦参謀が、禅僧のように穏やかな声で問いかけた。だが、目元は笑っていない。 「それを今更、問いはしない。 しかしながら、何故、錬成途中の第七航空戦隊。そして六六六空を呼び出したのか」 「言いたくはないが、現在の部隊の技量はけして良好ではないぞ。航空隊は兎も角として、 『日向』は一ヶ月近い修理が終わったばかり。『伊勢』も慣熟航行をようやく完了しつつあるところだ」 草加の疑問と、松田の懸念は事実であった。 あの北洋護衛作戦は一応の成功に終わり、 多くの造船部隊と物資を送り届け、多数の戦災難民を救い出しもした。 しかし相応の代償も生じている。沈没艦船や戦死者は言うまでもない。 加えて「日向」は第三砲塔バーベット破損、 艦橋等々を含む中破程度の損害により、佐世保造船所を一ヶ月ふさぎ。 無理を押して出撃した「伊勢」は、あちこちに不具合が多発し、 帰還しつつそれを調整する羽目になったほどだ。 その間、フネを扱えない乗員の技量が、下がることこそあれ、向上することなどありえない。 「それでも、です。 この部隊ほど、航空戦艦とウィッチ飛行隊の連携に慣れている部隊は、他の何処にもありません。 高い技量のウィッチを、多数抱えているという意味でも」 「うちの駆逐隊が選ばれたのも…そうか、野上少佐。君は先程、本気ではないといったが」 現在、佐世保軍港に「伊勢」「日向」。そして戦闘爆撃訓練を終えたウィッチ達が目にした重巡「愛宕」。 彼女らと並んで停泊している、駆逐艦「朝雲」「峰雲」「時雨」「涼風」からなる、第四六駆逐隊。 その指揮官である小倉大佐が、嘆息混じりに口を開いた。 「軍令部も、連合艦隊も、海上護衛総隊も、恐らくは海軍省も。皆、分かっているんだな? この実験が失敗に終わること。実験対象を破壊せねばならないことを。 でなければ、未だに魚雷撤去の終っていない、旧式駆逐艦にお呼びがかかるはずもない」 「…はい」 野上はこればかりは言いづらそうに、押し出すように言葉を吐き出した。 バカげている、失敗すると分かっている実験。 確実に失敗し、人間自身の手でネウロイを生む所業。その「結果」を作り出すために、 貴重な実戦部隊を、危険にさらすなど。誰も彼もが狂っている。 …我々もネウロイに毒されているんじゃないのか? 「政府も海軍も、恐らくは陸サンや外務省も。誰もが求めているんです。 人の手でネウロイを探ることは出来ても、兵器として制御することなど不可能という結果を。 連合軍に、ネウロイ化兵器信奉の夢想から覚めさせるための、苦い薬となる失敗を」 「…そりゃまあ、普通の部隊にこんな任務。回ってくるはずもないですね」 「少佐」 抑えた声で涼が窘めたが、日頃は冷静。 そして春風駘蕩に近い穏やかな雰囲気のシュニッツラー少佐。 涼の副官に近い立場で出頭した彼女が、 珍しく露骨に気分を害した。不快そうな感情を露にしていた。 だが、彼女の意見そのものを否定する気にはなれなかった。 彼女の故国は、ネウロイに蹂躙されて久しい。「後方」の人間の、呑気さに端を発する賭博性の高い。 そして無益な実験行為に、呆れを通り越して怒りを感じるのも、やむをえまい。 加えて恐らくはこの実験に、その優秀さと実直さ故に、強硬に反対し。 それ故に「ならば」と実地担当者に廻されたであろう野上にも、複雑な思いを抱いていた。 あらましを、この茶番じみた会議が始まる前に、涼は既に知っていた。 彼女は余り、実家の立場や人脈というものを、殊更にひけらかしはしない。 しかし自分の部下、戦友、部隊の安全が関わるとなれば、話は別であった。 (その手の話が進んでいること。この「外人部隊」に後始末は任せてしまえ。 そういう意見があることは、綾からそれとなく伝わってきた。しかし、これほど性急とはな) 今は実家に残している、華族将校には許されているはずの従兵。 香取綾軍属-といっても、立場上なれるというだけで、涼は戦地へ従者を連れることをよしとしなかったが-から、 涼は折りに触れ、さりげない形で情報を収集していたのだ。 出雲の家は言うまでもなく、世界中に金融、造船などを介した取引先が存在する。 そして涼は綾を、戦地へ連れて回るよりは、実質、実家の産業部門を取り仕切っている叔父。 彼のさも無害そうな女中・従者として世界中を回らせ、 様々な会談の場で「小娘程度ならば、外語も解すまい」と気の緩んだ要人。 そういった人間たちの会話を、細大漏らさず集めさせていた。 年齢で言えば、リーチェやベルタと大差ない年齢であり、元は孤児出身であるが、 出雲の家の手厳しい教育は、彼女をも例外とせず、優秀な語学、対人交渉能力を身に付けさせていた。 (このツケは。出雲の家と、何より私の戦友や部下を傭兵扱いしたツケは、億倍にして取り立てる。 必ず…だ。しかし、当面求められるものは) さぞかし厄介なことになるのだろう。 不確定要素の多い状況の中、そのことだけは、彼女を含む一座の総意であった。 それより二時間ほど後。佐世保軍港宮菱長崎小型船舶区画 「こいつも見ようによっては、本当に美人だったのに」 艦橋の配電、そして大振りな無線受信装置の状態を確認し終わった、ベテランの技手が苦々しげに呟いた。 彼は宮菱へ就職する前、短期現役技術士官として、海軍にいたこともあった。 今から二十年以上も昔の話だが、それ故に「彼女」が新鋭艦だったころを、よく知っている。 「こんな不細工で訳のわからねえ、重しみたいなもの付けやがって。艦本もGFも、何を考えていやがんだ」 「お手間をかけます、先輩」 「何だ、野上少年じゃねえか。こっちの作業はあらかた終わってるぞ。 若いのに触らせるのは怖いんでな。手当込みで、年寄りだけでやっとる」 「電装技師長の腕前なら、だれだって疑いませんよ… にしたって少年は勘弁して下さい。僕もじきに、二六歳ですよ」 そう。今、宮菱長崎造船の電装技師長を任されている、初老の男。 五十がらみの如何にも職人気質の技術者。 彼が海軍に奉職していた頃、まだ小学校に上がるか上がらないか。 そんな年齢の野上は、子どもらしい軍艦への憧れで、 よく、郷里鹿児島から鉄道で、佐世保までやってきたものだ。 その時、造船所や工廠をうろうろしている子供を、叱るより何処か微笑ましく思い、 当時は最新鋭の五五〇〇トン型や「古鷹」型重巡、「神風」型駆逐艦。 そして、この「夕張」などを見学させたのが、 まだ三十代半ばの予備技術大尉であった、電装技師長であった。 今は娑婆と軍隊と、立場が逆転しているものの、 互いに技術畑であることから連絡をとることも多く、付き合いは途切れていない。 「じゃあロリコンだな。全く、八歳も年下のウィッチと婚約とはね。 相手があの『出雲』の女丈夫じゃなかったら、憲兵か警察に突き出すところだぜ」 「正直、憲兵や警察の頭を抱えさせてるのは、彼女なんですがね…それで、念のためですが」 「ああ。ぶっつけ本番で悪いが、件のダイナモに火は入れていない。 タービンは低速回転で回しっぱなしなので、何時でも出せる。送受信機自体は、良好に動いてる」 「それ以降は愛宕から、僕がやりますよ」 そう。「見慣れない巡洋艦」こと重巡「愛宕」が、護衛総隊の指揮統制巡洋艦のように、 大幅に電子装備と戦闘指揮所、発電機を拡大した理由。 それは無論、冗長装備となった砲戦重巡。 彼女たちを艦隊旗艦なり何なりとして、有効に再利用するためであるが、今回はもうひとつ。 魔導ダイナモを無理矢理。艦橋を切りかいてまで搭載された、廃艦寸前の軽巡「夕張」。 彼女を、指揮統制巡洋艦の高い通信機能を用い、往年の標的艦のように、遠距離より無線操縦。 指定実験水域に入り次第、指令信号を送り、 「改良型コアコントロールシステム」経由で、ネウロイ化させるためであった。 「いらん苦労を背負う癖は、その若さで技術少佐になっても変わらんようだな。 聞いたぞ、空技廠と艦本。陸サンの多摩研全部相手に回して、大喧嘩したって」 「皆、失敗するのは承知してるんですよ。それは私も一緒です、でもね」 野上は今でも、時折大学生に間違えられる童顔を、艦橋上半分を完全に切除。 そこに鋼鉄製の真四角の函を据えられた、少年時代に何度も訪れた軽巡を見上げ、顰めた。 「婚約者云々を抜きにしても、まだ本当なら中学生や高校生。 そんな子供も多い実戦部隊まで、巻き込んでいい筈、無いでしょう」 「なるたけ派手にやって、どうやっても無理でしたという書式がほしいんだろうな。 実際、点検は兎も角として、あれの実装に来た連合軍の技師団。えらく胡散臭かったぜ」 「空母一隻と戦線一つで、まだ懲りないとはね。 莫迦にも程がある、愚かという言葉でも追いつかない… すいません、最終確認が愚痴になっちまいましたね」 「気にすんな。いい加減、俺だって連中には頭に来てるさ」 初老の技師長と若い技術少佐は、その後、入念に機関部から上甲板。 そして最悪の事態に備え、防護服を着用し、ネウロイからどんな手管かは知らないが、入手されたコア。 それが収まった、歪な発電機の収まった艦橋。受信専用の超長距離アンテナを確認し、場を辞した。 「…根詰めるなよ。しかし、あいつは勉強秀才かと思ったら、良い腕になりやがった。精精、無事に帰ってこい」 引き続き、「愛宕」へ向かうべく踵を返した。 嘗て彼が、時にはだきかかえて軍艦を見せてやった、嘗ての少年は、 今や何かをしかと背負った、一人の技術者に成長していた。 「そんな次第で、わてくし達の任務は、連合軍とブリタニアの莫迦どもの後始末です」 あえて今回は涼が説明を任せたヘレーナは、 日頃は部下の前で余り見せないようにしている、不機嫌極まりない色合いを顕にしていた。 だが、そのことを咎め立てするウィッチは、ここにはいなかった。 大なり小なり、概ね似たような感想をいだいていたのだ。 「阿呆だ…真性の阿呆だ、手段と目的を逆転させた莫迦の所業だわ」 「今回ばっかりは、勇音ちんに全面的同意するわ」 実家が非鉄金属製造工場であり、技術というものはまず堅実であること。 使いやすさと安全性からというのが信条の、 樫城勇音中尉は、声を荒らげてはいないが、本気で激怒していた。 確かに嘗て、彼女はストライカーユニットを軍規に触れるスレスレで、大改修を行ったことはある。 しかしそれを行うにあたっては、半ば過剰設計と言えるほど、安全性を重視。 また、基本的には既に実証されている技術を用い、試験を人任せにするような真似はしなかった。 そして、勇音の悪友とでも言うべき、クラリーチェ・アルベティーニ少尉も、日頃の陽気な。 悪戯っぽい笑の似合う顔立ちに、このような実験を決断した連中への軽蔑を、隠そうともしなかった。 彼女の故国ロマーニャ。今や欧州の前線国家の一つとなったそこも、ウォーロックのコピー。 「ネウロック」と呼称される凶悪なネウロイにより、 洒落にならない損害を被ったことは、一度や二度ではないのだ。 「リョウ、今、その巡洋艦には誰もいないんだよな。 許可してくれるなら、日向か伊勢の高角砲を借りて、それを吹き飛ばしてもいいかな? 書面上は、それなりに誤魔化す算段はあるよ」 「私がこっそり忍び込んで、爆裂魔法を付与したパンツァーファウストでも、撃ちこんできても良いですが」 「…今度はさすがに、私もお二人を止めるつもり、ないですよ。 つーかバールか何かで、直接ブッ壊していいですかね?」 そのネウロックが初期に暴れまわった地域。 ガリア共和国出身のウィッチ達の激昂ぶりは、言うまでもない。 エリーは憤りが昂った時の癖で、 サイドアームのモーゼルC96のホルスターを、軽く弾き続けている。 気配を半ば消して、他の武装救難小隊員と共に、 万が一、ウィッチ達が暴走したときの、最後のブレーキ役として待機している崎山中尉。 彼が見れば、それはエリーの示している最悪のシグナルと、感づいたであろう。 ベアールは何時も通りの、多少読めない笑みを浮かべているだけだが、 口調は冬のガリア山岳地帯。それよりも冷たかった。 戦地で苦労した人間らしく、概ね練れた。要領の良さと、今でも貴族としての矜持を失っていない彼女であるが、 それだけに故国を食い荒らしたネウロイ。 その同類を、人の手で敢えて作り出すという所業に、目元がアフリカ戦線で地獄を見た頃へ、戻っていた。 何より、ガリア共和国民でありながら、故国奪還のためにあえてカールスラント空軍へ入隊。 ある意味では、ここにいるウィッチの中で、 人間関係という側面で最も苦労を重ね、若手の良き姉御で常識人の一人であるジャンヌ。 彼女が、日頃は些か過激な側面も隠し持っている、上官達を全く止める様子がない。 それどころか、壁に背中を預け、片目のみを開けながら、 指を鳴らす仕草は、この部隊で彼女が初めて見せたものであった。 「"楽天家”達を締め上げるのは、後で幾らでも。 彼らの人生が終わるまででも出来るわ、落ち着きなさい。隊長、少佐、改めて仔細を」 「私も扶桑皇国海軍のウィッチですし、良い気分はしていませんが、 今は損害を最小限に抑えこむこと。そこから始めましょう」 アーディと喜美佳。涼とヘレーナを除けば、部隊最先任に近い大尉二人の言葉により、 とりあえず、怒りを吐き出させる時間は終わった。 この二人は、日頃は部隊の面倒をよく見て、穏やかな笑顔でいることの多い、心優しい少佐。 そして人を喰った態度と、それどころではない実力と家格を持ちながらも、 その実、部隊を細やかに観察し、運用している自分たちの指揮官。 二人の佐官将校ウィッチでさえ、目元が白刃のようになっていることから、 敢えて一定の「ガス抜き」の時間を見積もっていたのだ。 …言い換えれば「死ぬまで一生締め上げる」と公言しているアーディ。 微かな小声で「連合軍のお馬鹿さん達、お願いがあります。一生穴蔵に篭っていてくれませんか」と、 短く呟いた喜美佳からして、内心は同様であるのは、間違いなさそうであるが。 「実働試験は、本日二一〇〇時より開始される。 既に『伊勢』も突貫作業で、アレスティングワイヤは復旧している」 「規定通りの編成で、出港後の『伊勢』『日向』に着艦。 その後は実験指定水域に到達するまで、二個小隊の交代で監視に当たります」 佐世保空隊舎。その一室を借りきり、 救難小隊が鉄鉢、防弾衣から小銃、軽機でまで完全武装し、その近隣への立ち入りを禁じた区画。 そこで広げられた海図を示し、涼は説明を続けた。 「我々は事前出港した重巡『愛宕』。そして『愛宕』からの無線操縦で、 無人航行を続けている実験艦『夕張』を、一五海里ほど離れて追うことになる」 「あの駆逐隊も、やはり同行するんですね」 「お前らは昼間の訓練で、上空から見ていたな。 その通りだ。あの四隻の駆逐艦には、もう使う筈もなかった魚雷発射管が残されている」 つまるところ、ネウロイ化した「夕張」が浮上しなかった。 あるいは落水した際、航空戦艦や「愛宕」の艦砲共々、始末するのに使うということだろう。 一時は第二空気と呼ばれた、純酸素を用いる動力源を採用。 諸外国のそれに比して、格段に高性能ながら、ネウロイ戦役に伴い無用の長物となった九三式魚雷。 四隻合計三十射線以上の、弾頭重量500kgの高速魚雷は、確かに下手な艦砲よりも確実な処分手段と言える。 細部に渡るまで、今回は任務が任務である以上、 珍しく言葉を多くして説明を終えた出雲涼中佐は、最後にこう締めくくった。 「どうなるか分からんが、十中八九、ネウロイ化した夕張は何らかの事故を起こす。 何しろ『改良』が何処に行われたのか。それさえ曖昧なのだ。 しかしやることは変わらない。油断をするな、全員生きて帰れ。 そして-あの哀れな軽巡を、完膚なきまでに破壊しろ。以上だ」 この時に限っては、制空戦闘ウィッチでさえ、全員が五式30mm機関砲を装備。 それ以外のものは、NS-37やフリーガーハマーを携え。 佐世保空地上管制隊の灯火誘導に従い、沖合の彼女らの母艦へと飛び立ったのは、 それより五時間ほど過ぎた、ぬばまたの闇夜であった。 (後編に続く) 5/19。一部、誤字脱字の校正。若干の追記。
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